乳酸菌の基礎知識

ヨーグルトの歴史

ヨーグルトとは「はっ酵乳」といわれるように、牛の乳などを乳酸菌ではっ酵させたものです。

そのルーツはとっても古いんですよ。世界のヨーグルトの歴史はなんと、紀元前4千年ごろから始まったと言われています。

もともとは、牛や羊を飼って移動していた遊牧民が、乳を動物の皮の袋に入れて移動しているうちに、乳は白く固まり、 風味をもったおいしい食べ物ができあがりました。これがヨーグルトのルーツといわれています。

そんな昔から現代まで、おいしく、健康的な食べ物として、長いあいだ人々に愛されつづけているんですね。

乳酸菌のなかま

ビフィズス菌

1899年パスツール研究所のティシェによって母乳児の糞便から発見されました。ヒトの腸内には100種類、100兆を超える細菌が住みつき、その中には良い働きをする菌と悪い働きをする菌が混在しますが、良い働きをするビフィズス菌は特に大腸で多く検出されます。
ヒトでは、生後3、4日頃にビフィズス菌は出現しはじめ、5日目の腸内ではビフィズス菌が最優勢となります。現在では、乳幼児から老人のあらゆる年齢層において、ビフィズス菌の存在意義が注目されるようになっています。

乳酸桿菌(アシドフィルス菌)

1900年オーストラリアのモロによって人工栄養児の糞便から発見されました。アシドフィルス菌はヒト、動物の小腸下部から大腸にかけて存在する定住型菌で、古くから世界中で多くのはっ酵乳などに利用されてきました。アシドフィルス菌の抗菌作用の特徴として、下痢や便秘、消化不良などを起こす病原性細菌を特異的に強く阻害することなどがあげられます。

乳酸球菌(サーモフィルス菌)

サーモフィルス菌は、ブルガリクス菌と組み合わされて使われることが多く、ブルガリクス菌の生育を助けます。また、乳中で粘質物を形成し、ヨーグルトの硬さを作ったり、離水を防いだりします。

乳酸桿菌(ブルガリクス菌)

ブルガリア地方のヨーグルトから分離される菌種で、サーモフィルス菌と組み合わせて使うことで乳の凝固時間を短くしたり、サーモフィルス菌の生育を助けます。

もっと詳しい情報は、 全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会サイト

ヨーグルトは良質のたんぱく質やカルシウムなどを多く含み、腸内をきれいにして健康を維持する、栄養いっぱいの優秀食品です。